M&A資格を取得したい社会人へ|IPO準備の業務内容とスキルも今から備える

🗓 投稿日:2025年5月1日


こんにちは。コトラリスキリングチームです。

「M&A 資格 社会人」や「IPO 準備 業務内容」といったキーワードで情報収集している方の多くは、日々の業務のなかで突然新しい役割を求められた30〜50代のビジネスパーソンではないでしょうか。ある日突然、「このM&A案件の資料まとめて」「IPO準備のミーティング、総務代表で出て」――そんな展開に戸惑いながらも、役割を果たさねばならない状況に不安を感じている方も多いはずです。

本記事では、M&AやIPO準備に関わる中堅層の社会人に向けて、「何を、どう学ぶべきか」「実務でどのように活かすか」といった視点から、資格や講座、実際のキャリアステップ事例まで具体的に紹介します。

突然巻き込まれるM&A・IPO準備。30〜50代が感じる“置いてけぼり感”

「M&A?IPO?それって経営層の話でしょ」――そう思っていたのに、ある日突然、自分が関係部署にアサインされることがあります。特に経理、総務、人事、法務、営業管理といったバックオフィス職種の方々は、資料作成や社内調整役として声がかかる機会が多くなっています。

30代後半〜50代の中堅社員の多くは、これまでの経験と社内の信頼から「この人なら任せられる」と選ばれているのですが、裏を返せば「専門知識がないまま対応を求められる」リスクを常に抱えています。スキルが追いついていない、言葉の意味がわからない、でも誰にも聞けない。こうした“置いてけぼり感”が、知らず知らずのうちにキャリア不安に変わっていくのです。

M&A業務でステップアップした40代経理職の事例

たとえば、ある上場企業の経理部で働く40代男性。ある日、部長から呼び出され、グループ会社の買収プロジェクトへの参加を打診され、M&Aに関する決算書分析や財務デューデリジェンスの一部を任されました。最初は「何をどう見ればいいのか」戸惑ったものの、社内外の関係者との議論を通じて自分に足りない視点を痛感。「M&Aシニアエキスパート」資格の取得を決意し、リスキリングを開始しました。

1年後、買収プロジェクトは無事完了。その経験と学びが評価され、経営企画部門へキャリアチェンジ。今では複数の投資案件の査定に関与し、経理視点に加えて“経営目線”をもった人材として重宝されています。彼の転機は、「現場で困った→学んだ→自信がついた→役割が変わった」という流れにあります。

IPO準備で存在感を高めた総務職女性のキャリア

また、急成長ベンチャーでIPO準備を担うことになった総務部の30代女性。最初は労務関連の書類整備や就業規則の見直しといった現場支援的な役割から入りましたが、やがて東証の上場審査を意識した「社内規程の整備」や「稟議フロー構築」など、経営に直結する業務に携わるように。

周囲の法務や監査法人のアドバイザーが飛び交わせる用語についていけず、夜な夜な調べたり、IPO実務検定の勉強を始めたり。社外セミナーにも積極的に参加し、自分から動いて専門性をつけたことで、上場後には人事・法務・総務を統括する部門マネージャーへ昇格しました。「学んだから評価された」のではなく、「必要だと感じて学び、成果に結びつけた」ことが昇格につながったのです。

未経験からでも学べる!M&A・IPOに備える講座紹介

これらの事例に共通しているのは、“学びのスタート”が「任されて困った」という現場感だった点です。講座選びの際は、「仕事のどの局面で活かしたいか」「どこで専門家と対等に話せるようになりたいか」を明確にすると失敗が少なくなります。以下に、M&AやIPOの初学者でも実務に活かしやすい講座を3つご紹介します。

● M&A基礎とバリュエーション入門講座

M&Aプロセス全体像を学びつつ、DCF法やマルチプル法を使った企業価値評価の演習も行います。財務職出身者におすすめ。

● IPO実務と開示資料作成講座

上場審査で求められる開示資料(有価証券報告書、Iの部など)作成の実践演習があり、総務・法務担当者向きです。

● 社内規程と内部統制対応講座

J-SOX対応の基本やガバナンス構築の考え方を学び、IPO準備の内部整備を担える人材を目指せます。

学び直しを始めるなら、自分に合った内容かどうかを知ることが第一歩です。
講座一覧をご覧いただいたうえで、キャリアの棚卸しや講座選びについては、専任スタッフが丁寧にサポートしますので、お気軽にご相談ください。


※本記事は編集チームにより作成されています。内容は執筆時点の情報や見解に基づいており、最新情報や個別事例には適さない場合がありますので、あらかじめご了承ください。